みなさんこんにちは。鍼灸師の平尾です。
今回は悩まれている方も多いむくみについて触れて行こうと思います。
むくみは「浮腫」ともいい解剖学的には「組織内に血液内の水分が溜まっている状態」を指します。
通常、間質液という細胞と細胞の間にある水分がリンパ管の中に入りリンパ液となって、最終的には静脈に流れこみます。
そのどこかでリンパ液の流れが滞ったり間質液がリンパ液に代謝されないといった不具合が起きると、余った間質液が皮膚下に溜まりむくむというメカニズムです。(要は水はけが悪く中で滞ってしまっているという状態)
座りっぱなしや立ちっぱなし、歩くことの多いお仕事をされている方は、足のむくみを経験されたことがあると思います。
むくみがあると、圧痕といってすねや手の甲など硬い部分を指で押し込んでパッと離すと、皮膚が戻らずにそのまま凹んだ状態になります。これでむくみがあるかどうか確認できます。
よくあるのは夕方になると靴がきつくなるとか、靴下を脱いだら靴下の痕がクッキリと残ってしまっているなどです。
足がむくむと何となく足全体が重だるい感じがしたり、手がむくむと握りづらくなったりといった症状が出ることもあります。
(※むくみの多くは一過性によるものですが、慢性的にむくみがある場合には何かしらの疾患が原因となっている場合もあるので注意が必要です。)
通常のむくみの原因は「塩分過多」「水分過多」「睡眠不足」「運動不足」「冷え」といった生活習慣が大きく関係します。
特に冷えが原因となっているむくみに対しては、血流を良くさせる効果のある鍼灸治療が適しています。
ぜひ鍼をお試しあれ。