こんにちは!鳥家です!
今日はストレスと痛みの関係性を説明します。
まずストレスには短期的ストレスと長期的ストレスの二つの面を持ちます。
短期的ストレスは痛みを抑制し、長期的ストレスは痛みを悪化させます。
その為、短期的ストレスは痛みを回避するのに役立ちます。
例えば、運動中や戦闘中には痛みを感じないことがありませんか?スポーツをしている時は相手に多少ぶつけられてもプレーを継続できます。しかし、試合が終わりホッと一息つき始めると身体のあちこちが痛くなります。おそらくスポーツをしたことがある人はこのような経験をしたことがあると思います。
この現象はまさにストレスによる鎮痛になります。
このようにストレスにより起こる鎮痛を総称して「ストレス鎮痛」と呼び、ランナーズハイがその代表例です。
そして、これらの鎮痛には内因性鎮痛物質が関与します。
内因性鎮痛にはACTH(副腎皮質刺激ホルモン)やβエンドルフィンの分泌が関与します。
ACTHは副腎皮質を刺激して抗炎症作用の強いコルチゾールを分泌させます。その為、炎症に伴う痛みが存在する場合には、炎症を抑えることで鎮痛に関与します。(例えば急性疾患、ギックリ腰や寝違えなど)
また、βエンドルフィンは、モルヒネ様の内因性鎮痛物質であり、強い鎮痛作用を有します。
βエンドルフィンは鍼施術においても分泌される事が認められており、特に急性症状に関しては鎮痛効果が期待できます!
逆に長期的ストレスは痛みを増悪させてしまいます。その為、悩み事や仕事でのストレス、その他ストレスが長期的に続いてしまうと症状が悪化してしいます!鍼灸治療に関してはこの自律神経系を整えることが出来、長期的ストレスによる痛みも緩解することができます!
季節の変わり目は何かと体の不調をきたしやすいです。特に今の季節はギックリ腰が多く、9月後半からギックリ腰の患者様が来院されております。運動会シーズンでもありますので急な痛みがある場合はいつでもご相談ください!
参考文献 「よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ」