はじめまして。栗東院スタッフの石橋です。
当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
日常生活で子供の手を引っ張った際に、泣きだして腕を動かさなくなった事はありませんか?
それは肘内障かもしれません。
肘内障は5歳以下の子供に起こりやすい疾患の一つです。
手を引っ張った際に肘の『輪状靭帯』と呼ばれる靭帯を前腕の骨(橈骨)の橈骨頭がくぐり抜けて引き起こされるケースが多いです。
このことから肘引っ張り症候群とも呼ばれています。
特に5歳以下のお子さんですと、まだ完全に骨や靭帯が成長しきっていない状態なので引き起こしやすくなっています。
■鑑別
鑑別疾患として、『鎖骨骨折』が挙げられます。
鑑別の仕方の一つとしては万歳が出来るかどうかです。
もし万歳が出来ない場合は鎖骨骨折が疑われるので、一度整形外科を受診しレントゲンを撮ってもらった方が良いでしょう。
■治療と予防
肘内障の場合は整骨院で簡単に治療することができます。
ただし肘内障は再発しやすい疾患なので、治療した後の再発予防として
◯手を強く引っ張りすぎない
◯抱きかかえる際は片腕だけを持ち上げない
などの意識をして、肘内障を予防しましょう。